本記事ではこの疑問に答えていきます。
本記事のテーマ
- 海外駐在員に必要な英語力について
- 英語力がないと全くやっていけないのか
本記事を読むことで海外駐在員になる際に必要な英語力についてイメージすることができます。
それでは詳しく見ていきましょう。
海外駐在員に必要な英語力
海外駐在員としてやっていくのに必要な英語力はどれくらいなのでしょうか。
結論からいうと、それは働く国や職種、ポジションによって大きく変わります。
ポイント
要求される英語力は状況によって変わる!
・駐在する国
・担当する職種
・ポジション
1つずつ見ていきましょう。
駐在する国による違い
海外駐在員として赴任する国によって要求される英語力は大きく変わります。
英語圏の国への駐在
アメリカやイギリス、オーストラリアといった国が英語圏の国の中でもメインになる国になります。
これらの国へ駐在する際は、ある程度の英語力が必要となってきます。
なぜなら、ここではみんなネイティブスピーカーになるので、話すスピードも速かったり、特有の言い回しがあったりするため、特にある程度のリスニングスキルや語彙力がないと日常生活においても会社の中でも苦労することになります。
一方、常にネイティブの英語に触れる環境にあるので、自身の英語力の底上げのスピードは上がります。
英語圏以外の国への駐在
ヨーロッパやアジア諸国の国が駐在地としてメインとなります。
英語圏へ赴任する場合と比べると必要となる英語力は少し下がります。
なぜなら、現地の人々にとっても英語は「セカンドランゲージ」となるためです。
なまりがあるのがたまにネックですが、話すスピードはネイティブに比べて比較的ゆっくりですし、難しい言い回しもそこまでありません。
お互いに英語が母国語ではないもの同士では、それが前提となったコミュニケーションとなるので、多少の間違いも全く違和感を感じることなく会話を進めることができます。
一方で現地の言葉が必要になる場合があるという罠があるのでそこは注意が必要です。
いずれの地域においても、相手はこちらの言いたいことが何なのかを注意深く聞いてくれようとしますし、文法等の間違いを咎めることもありませんので、その点は安心してOKです。
ココがポイント
・英語圏への赴任は比較的高い英語力が求められる
・英語圏以外への赴任については、そこまで高い英語力は求められない
職種による違い
赴任したときの職種によっても必要となる英語力は変わってきます。
ここでは大きく会社のビジネスに直接影響が出る職種とそうでない職種とで分けていきます。
ビジネスに直接影響が出る職種
ご想像の通りかと思いますが、現地の顧客と直接ビジネスを進めるような職種、法律に関わるような業務だと、求められる英語力は相当高いものが求められます。個人的な感覚ですと、TOEICが950点以上でも物足りないくらいです。
なぜなら、高度な英語ができないと、専門的でビジネス的な語彙や言い回しが理解できないので、顧客などからも舐められることになり、不利な条件をつきつけられたりとビジネス上で大きな影響が出る可能性があるためです。
こういった職種での海外駐在員を狙うのであれば、相当の英語学習が必要となることになります。
ビジネスに直接影響が出ない職種
同じ社内のメンバーとのみコミュニケーションをとるといった職種ですと、求められる英語力はそこまで高くありません。TOEICのレベルですと、600点あればやっていけるレベルではないでしょうか。
なぜなら、極端かもしれませんがどれだけ英語がつたなくても、社内コミュニケーションでは「伝われば」OKの世界だからです。最終的に正しく伝われば、何回でも聞き直すことも出来ますし、単語レベルでのコミュニケーションでも何とかなるケースは多いです。
実際にネイティブスピーカーではない現地人部門長が「あの単語なんだっけ…」といって周りにヘルプを求めるような場面は何度かありました。
しかし、当然ながらポジションによっては求められるレベルは上がります。
ポジションによる違い
いくらビジネスに直接影響がでない立場であっても、自身に部下がいる・いないによって英語力の必要性は変わってきます。
プレッシャーを与えるつもりはありませんが、それは現地のメンバーは日本人の上司が自分の上につくとなったときに、「さてさて、次の日本人はどんなものか」といった目で見てくるためです。
色々な要素はあると思いますが、英語でコミュニケーションができることも見られている点ではあるのはほぼ間違いなく、それは部下と適切にコミュニケーションが取れるかどうかにも関わってきますので、その部分については注意が必要です。
海外駐在員に英語力が無くても生きていける!?
ここまで必要な英語力について説明していきましたが、個人的には英語力は駐在員に必要なあくまで1つの要素だと思っています。仮に英語力に自信がなくても他の要素で挽回し、赴任地で充分にやっていける可能性は大いにあると考えています。
さすがに直接ビジネスに影響の出る職種は省かれますが、そうでない場合は仮に英語ができなくても自分にしか創造できない価値で勝負することができるからです。
技術系の場合は、例えば社内で自分にしかない技術・知識を提供することで貢献することが出来ます。
事務系の場合では、例えば現地で浸透していないビジネススキルを駆使して、業務効率化やプロジェクト管理を通して貢献することが出来ます。
自分の持てるだけの情熱を赴任先にそそいで貢献を果たすことで、英語ができないことなど気にもならないくらいの存在感を示すことができ、信頼関係を構築することができるでしょう。
そんな人を何人か見てきました。自分にしか提供できない「価値」を磨いてみるのも1つの手段ですね。
ココがポイント
・英語が苦手でも他の価値で貢献できる可能性は大いにある
・その時にどのように信頼関係を構築するかがミソ
まとめ 海外駐在員に英語力はあるに越したことはない
ここまで海外駐在員に必要な英語力について説明してきました。
赴任先や職種、ポジションによって必要によって必要な英語力が大きく変わることがわかりました。また、英語力が高くなくても何とかやってもいけるという説明もしました。
しかしながら、やっぱり英語力はあればあるだけそれに越したことはないです。
なぜなら現地メンバーからの信頼を得るスピードが速くなるからです。
仕事は人と人との繋がりで行われます。早く信頼を得ることができたら、仕事の幅も広がりますし、会社への貢献度も大きく変わってきます。
英語圏以外の国でしたら、その現地の言葉を少しでも覚えてメンバーに話しかけてみるのも、信頼関係構築の導入には効果的です。
本記事が海外駐在員を目指されている方のご参考になれば幸いです。
今後の記事では、「駐在員になるために必要なこと」「駐在員が実践した英語学習法」なども発信していきますので、お楽しみに。